第6章 For example, with you.
考えて、とりあえず松本は車のトランクの中に隠して
ムロの言う小泉という男を待つ。
小『っ……。 あなたが櫻井さん? これいったいどういう……
っムロくん? 撃たれたのか?』
想像とは真逆の高級なスーツに身を包んだ男。 ムロくんと呼んでいるけど自分と同じくらいだろうか。
櫻『説明している時間はなくて、申し訳ない。
気を失う前に、病院はヤバイ…小泉を呼んでくれと。』
小『そうですか。 分かりました。ムロくんは私が
責任もって施術します……けど、ムロくん一人ですか?』
櫻『ああ。 一人だ。 …何か?』
松本の事だろうけど、とぼけてしらを切る。 この人は……医者、ブラックジャックってとこか。
小『……そうですか。分かりました。 では急ぎましょう。 車まで運ぶの手伝ってもらえますか?』