第4章 Don't love you anymore
櫻『やっぱり滝沢か。』
滝『やっぱりじゃないだろ。 お前は。
早く中入れろ。
』
玄関前でタバコを吸って待っていた滝沢が櫻井が帰って来たことに気付いてケースに吸殻を詰め込むとそう言っておでこをこずくように叩いた。
櫻『ウイスキーでいいっすか。あ~……つまみ何も無いや。
ポテチくらいしか。』
滝『ああ。いいよ。 まぁとりあえず座れや。』
少し苛立った様子でそう言うとソファーの空いている横をポンポンと叩く。
櫻『なんすか……。 説教すか?』
滝『お前な……。 やっぱり説教されるような事してんのか?』
櫻『あ………いや。』
滝『ったく。 あの事件でな、長瀬が報道されなかったのはな……
アイツが警察関係者の…総監の息子だったからだよ。』