第5章 【黒バス】ハンカチーフと私
ああ神様、私生きてて良かったです……。
天使です、大天使です。
癒しの女神です。
「ありがとう。おは朝占い以外でも困ったら声かけてね!」
調子に乗って云ってみる。
緑間くんはうん、と頷いてくれた。
たはー、可愛いよー。
二人で美味しいね!なんて話しながらお汁粉を食べきり、お会計は約束通り緑間くんが払ってくれた。
「ごちそうさま。じゃあ、私こっちだから!」
緑間くんの家とは方向が違うのが寂しい。
「送っていくのだよ」
ほえ?!
み、緑間くんと一緒に帰れる?!
「や、いいよ、方向違うし」
「女子を一人で帰す訳にはいかないのだよ」
ふわぁ、紳士だよ!
ジェントル!!!
「あ、ありがとう」
やっぱりちょっとゆっくり歩く緑間くんと一緒に家まで帰りました。
あああ、もう筆舌につくしがたい程に幸せ!
何たる僥倖!
私は明日死んでも悔いはありません!