第1章 【黒バス】赤司くんでお願いします!
再びペアを変えての試合を繰り返し日が暮れる頃キセキがいっぱいバスケ大会は幕を閉じた。
高尾は持ち前のコミュ力で紫原と連携し能力をふるい切り紫原はそんな彼を邪魔しないようガードを努めきった。
かと思えば自分から点を取りにいき、目配せ一つでそれを察した高尾がパスを出す。
火神と桜井もすばしこい桜井に火神が合わせてゆきどちらが決めるか分からないという状態には赤司すら若干翻弄されていた。
どちらも自分が決める気で走り出すので『天帝の眼』をもってしてもギリギリまでどちらが最後の射手となるか判明しないのだ。
「黄瀬、今から『ボク』のプレイを軽くやって見せるからそれを再現してほしい」
「赤司っちが云うならやるッスよ!」
「黄瀬……久しいがやはり君は変わらないな……」
「赤司っちこそ!」
結局黄瀬に見せる為に僕司が協力しほぼ完璧なアンクルブレイク、そして俺司の後押しもあり彼等ペアが優勝をもぎ取ったのは云うまでも無い。