第1章 軽い気持ちで
おそ松side
チョロ「おそ松兄さん!」
ドタドタと階段を駆け上がるような音が響き、チョロ松は二階の襖を勢いよく開けた。
おそ「どうしたんだよ~、チョロ松?」
寝転んで漫画を読んでいた俺は体をゆっくり起き上がらせる。チョロ松はドスドスと俺の目の前まで来ると、腕を組んで俺を見下ろした。
チョロ「僕のにゃーちゃんの本汚したの、おそ松兄さんでしょ?」
その言葉に、俺はギクリと体を震わせる。恐る恐るチョロ松の顔を見ると、冷たい目線を俺に投げかけていた。確かにお茶を溢した。しっかり拭いたはずなのに…バレたか。
おそ「まぁまぁチョロ松君、落ち着いて…」
チョロ「どうしてくれるんだよ!あれ限定品だったんだぞ!?せっかく手に入れたのに…」
チョロ松はギリギリと拳を強く握る。俺は次に来る衝撃を想像してぎゅっと目をつぶった。でも衝撃はなかなか来ない。ちらりとチョロ松を見やると、俯いて顔はよく見えないが組んでいた手はぶらんと下げられていた。
チョロ「…おそ松兄さんさぁ、これで何回目?僕もう我慢の限界なんだけど。全っ然反省してないよね」
おそ「あらあらお怒り?」
チョロ「怒ってるに決まってるだろ!クソ長男!」
おそ「はあ!?酷くない!?お前がそこら辺に放って置いてるのが悪いだろ!」