第18章 I Love Red!
少女の恋の行く末を思い、一肌脱ぐか、とキラーが考えた所で、今度はキッドが部屋に入ってきた。
「おい、キラー。さっきアイツから、こんなもん貰っちまったんだが、何か知らねェか」
アイツ、が少女の事だと瞬時に理解したキラーは、キッドの手に握られている、赤いチューリップを見て、仮面の奥で苦笑した。
「(あまりにも、アンバランスだ。)」
知らない、キラーが答え、キッドが部屋を出ようとすると、キラーはこう続けた。
「知らないが…、その花には、“愛の告白”という意味があるらしい」
「ほォ…」