第1章 *青色恋愛注意報!*
「……」
「黒木は女だろぃ。脳天気は関係ねぇよい。」
そして、クルーに向かってそう言ったマルコに、不覚にもときめいてしまった。
そんな自分に気付いた瞬間、ちょっとしたパニック。
ぶつかった事を謝って去ろうとしたとき、ふと、マルコの服に赤いシミがあるのを見つけた。
それは、私の血がついたのだとすぐに気付く。
「あ…マルコの服に、私の血が…。ご、ごめんなさい!」
「ん?あぁ、別にいいよぃ」
そう言われても、マルコのシャツを自分の血で汚してしまって申し訳ない。
「私、洗濯して返しますからっ!」
「あ、ちょ、よい!」
マルコの着ていたシャツを強引にひっぺがして、私はその場を去った。