第4章 *恋色観覧車
私の名前は、黒木茉都莉。22歳。
現在、私は片想いをしています。
相手は、私よりはるかに年上の、レイリーさん。
レイリーさんは、女の人にもモテているため、彼の周りにはいつも私じゃとても叶わないような綺麗な女の人達がいる。
色気も、魅力も、胸も、スタイルも、私には足りないものばかり。
年の差だって激しい。
自信わかないなぁ…。
でも、私はレイリーさんの事が好きなのだ。
もう、これはどうしようもない。
シャボンディーパークの近くのベンチに腰かける。
ここからなら、高い確率でレイリーさんを見ることができる。
お酒が好きで、女たらし、ギャンブルもやっているらしく、これだけ聞いた人は間違いなく、ロクな大人じゃないと思うだろう。
しかし、私は違う。
昔、このベンチで、どこかの海賊の下っ端に絡まれて、怖くて泣いていた。
すると、
「女の子を泣かすのは、感心せんな。」