第1章 *青色恋愛注意報!*
「そこまで言われたら、応えない訳にはいかないねぃ。」
そう言ったマルコが、私を抱き寄せた。
「へっ!?」
まさにパニック
「ま、後は頑張れよ。」
それを見たエース隊長が、立ち去ってしまった。
「えぇ!?ちょま、エース隊長~っ!」
ぐいっとさらに抱き寄せられて、その近さと、この状態に、頭が真っ白になりそうだ。
「さて、このままいただきたいところだが、部屋にでもいくよい」
ニヤリと笑って、私を抱き上げたマルコが歩き出す。
「いや、ちょ、待って待って、ってかお姫様抱っこ!?へ!?」
わけもわからないまま、マルコの部屋まで連れて行かれた。
「おっさん、とは言ってくれるじゃねぇかよぃ」
部屋に入っていきなりそう言われて、ベッドにおろされる。
「あの、マルコ、私、マルコの事が好きなの!!」
とりあえず、ヤケクソ気味に思いを伝えれば、覆い被さってきたマルコに囁かれる。
「知ってるよい」
「えぇ!?」
さ、さすが、恋愛上級者。
本人の前であんなことも言っちゃったし、それ以前にバレてないわけがない。
「まあ、そういうことで、大人しく喰われろよぃ」
「!?!?」
話 飛 ん で る
「ま、待って!」
なんかこれ、絶対に逃げられないよね!
喰われろって何?
「待たねぇよい」
「これって、両思いなの!?」
「当たり前だろぃ」
「………っ」
そして、目の前がマルコのシャツの青色で埋め尽くされた。
青色恋愛注意報!