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【HQ】君に好きだと言えたなら

第3章 物心ついた時から君が好きだった(潜尚保×白布姉同僚)


「まあ、俺の片想いですけど。」
「で、誰?」
「…幼馴染みです。とは言っても、結構年離れてるんですけど。」
「年上か!」
「まあ、潜普段からぼーっとしてるし、引っ張っててくれるような年上が合うかもな。いくつ離れてんの?俺らと同い年?」
「社会人です。七つ離れてます。」
「うわあ、それって普通に相手にされなくねえ!?」
「そのうち振り向かせてみせます。」
「写真ないの?写真!」
「…ありますけど。」


 そう言って携帯を取り出し、ゆりちゃんが成人式の日に一緒に撮った写真を開いて先輩達に見せた。


「…無理くねえ?」
「超美人じゃん。潜なんか相手にしねえだろ。」


 幼馴染みであるゆりちゃんは昔から凄くモテていた。いつも隣には見る度に違う彼氏がいた。その歴代の彼氏達は全員世間一般的にイケメンと呼ばれる部類だったと思う。


「まあ、頑張れよ。」
「はい。」
「俺は潜の事応援するぞ!だから振られてもモエちゃんとだけは付き合うなよ!」
「だからモエちゃんって誰ですか?」


 物心ついた時からいつも近くにいて、お姉ちゃんのような存在だったゆりちゃん。そんなゆりちゃんが泣いて家の前に立つ姿を見た時、俺はゆりちゃんに恋をした。…いや、違う。本当はもっと前から好きだった。その時に自分の気持ちに気付いただけ。もう、あの日から七年経つというのに、気持ちは褪せる所かどんどん募っていく。

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