第1章 くっついたりはなれたり
職場にはすこし無自覚なバカップルがいる←(私目線)
ほら、今日も朝から無自覚でいちゃついていた。
自転車をいつもの場所に置き
「おーい」
ニコニコ笑いながらタイムカードを押しに来たのは
職場の仲間の1人ー信ちゃんだ。
この人がバカップルの片割れ。信ちゃんは、
同じく同僚で私の友だちの優衣ちゃんにいつもの様に
じゃれにいく。
「なんじゃ、しんころ!」
不機嫌な顔で由衣ちゃんが信ちゃんに呻く。
不機嫌な彼女にも気にもとめず、
「いやーニャンコちゃん、今日も元気そうねぇ~
お魚あげるからねぇ~(よしよし)」
オカマ口調になりながら、彼女に「にゃんこちゃん」
と言いながら、わしゃわしゃと頭を撫でた。
うっとうしそうにしながら、優衣ちゃんはパシンと頭を
撫でる手を叩く。
「ワイは猫ちゃうわ!あとわしゃわしゃすんなや」
それにわざとらしく怯えているように身を縮めて
やーん。とまたオカマ口調で
「あーこわあー。このにゃんこちゃんこわいねぇー」
私の方をむいて同意をもとめようとする。
私は、「はは.」と苦笑いした。