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ウラノカオ
第13章 真実
109
私が泣き止むまで智はずっと抱きしめてくれていた
智「二人で抜け出しちゃおっか」
「……うん」
このまま部署には戻れない
智「じゃぁ、部長に言ってくるから待っててね」
「わかった」
私の頭を撫でて資料室を出ていった
智が私の荷物を持って帰ってきた
智「帰ろっ」
智と並び歩き出す
会社を出て手を繋いだ
「どこいくの?」
智「んー、オイラん家」
何気ない会話でも幸せを感じる
この空気感が安心させてくれる
嬉しくなって少し小走りで智の家に向かった
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