第4章 dream
忠義「ごめん。そんなつもりで・・・」
『ううん。もう2週間も経つのに全然立ち直れんくて・・・』
忠義「2ヶ月経っても立ち直れんよ?俺は・・・」
『そっか・・・一生無理な気ぃするもんな・・・』
忠義「・・・結婚しよ。」
『え?』
忠義「戻ってきて」
『忠義?』
忠義「夢ちゃうで。ずっと待っててん。まぁーここ数日やけどな。待ってたっていうか、どんな気持ちでここに居てたんやろって考えてた。ちょっと暖かくなって来たけど、寒空の下、どういう思いやったんやろって」
『忠義・・・あのさ・・・』
忠義「あ、もう結婚してもた?ソイツと」
『してへん。転勤したから、子供出来たことも言うてへんねん。一人で産もうって思ってた。』
忠義「俺じゃあかん?」
『ほんまにいいん?あたし・・・忠義めっちゃ傷つけたで?』
忠義「まだ傷つけてくれるん?」
『そうじゃないけど・・・てか、そんなことするつもりもないし』
忠義「やっぱ一緒におろう。」
そう言って、抱きしめてくれた
人が行き交う駅
あたしは、忠義に抱き付き泣いた
こんなアホなあたしと一緒におりたいっていうてくれてる
これ以上幸せなことは、ないと思った
『あたし・・・子供出来にくいかもしれんで?』
忠義「へ?」
『手術の後遺症みたいなんは、あるかもって言われたから・・・。あと・・・あと・・・』
忠義「お空に行ったのは、が悪いん?」
『・・・』
忠義「ちゃうと俺は、思う。だから、責めんでもいいよ。そこ、誰も悪くないよ。」
『でも・・・』
忠義「大丈夫。もう帰ろう・・・」
『うん・・・』
忠義と一緒に家に帰った