• テキストサイズ

反対【3Z】

第2章 あの日から…


おはようございます。さくらです。私は学校が嫌い。いじめられるから。それだけでなく、いじめっ子にされているから。いじめられているのは私の方。里咲が転校して来てから私の生活は逆転。楽しいと思うより、楽しくない、行きたくない、なんで行かなきゃならない。という気持ちが高まるばかり。
私は重い足取りで教室まで行く。そしてドアを開ける

ガラガラガラ

神楽「おい!さくら!お前里咲にあんなことしといてなんでのうのうと学校に来れるアルか!少しは反省という心を持つネ!」

まただ。私だってこんな所来たくない。

『はぁ?何いってんのチャイナ。私にそんなのが通用するとでも?じゃああんたが来なければいいじゃん。あたしと顔合わせたくない奴はここに来んなよ。のうのうと来れる?はっ!そんなの当たり前じゃん。あたしなんだから。どいてくんない?入れないんだけど』

ドンっ

私は神楽にバッグをわざと当て教室へ入る。ごめんね。痛いよね。

土方「おい。チャイナに謝れよ。バッグあたってんだろ。それくらいしろ」
『なにマヨラー。あんたには関係ない。あんたに当たったわけでもないのになんであんたに指図されなきゃならないの?あなたは教師ですかー?』
土方「…っ」

反撃できない。やっぱり。こんなの一年以上やってれば出来るもんなんだね。スラスラと出てくるよ。演じるのも疲れる。

私は荷物を準備し終えると屋上へ行く。ここは私が素直になれる場所。ここは何でも吐き出せる。

『はぁー。疲れたな。ごめんね。神楽ちゃん。ごめんね。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。…うぅ…うぁっ…泣いちゃ…ダメだ。…やっぱり無理か。…涙が…どんどんでてくる。』

私はまたいつものように涙を流していた。
それを毎回、沖田に見られているのも知らずに。
/ 19ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp