第2章 あの日から…
『…っ。』
目を覚ますとそこは白い天井。それを左目だけがとらえた。右目は真っ暗。
体を起こそうとすると全身に痛みが走る
『い!…っつー』
高杉「起きたか。」
『晋助…』
ガラガラガラ
また子「晋助様〜。買ってきたっす…ってさくらァァァァァァァァァァァ!!!!!目覚ましたんずね!!!良かったよぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
その後ろに、沖田、万斉、武市がいた。
3日後、私は無事退院することができた。目はみえにくいが、普段の生活に支障はない。
私達6人は遅れて学校に行く。
ガラガラガラ
銀八「おーい。遅刻だそぉ〜。もう三時間目だ〜。誰だ〜。高杉か…」
高杉「俺だけじゃねぇ。騎兵隊+沖田だ」
私は右目に包帯を巻いている。驚くのも無理はない。
山崎「さくらさん。その目…」
『佐藤についたてめぇらに要はねぇ。俺の信じるもんは奇兵隊と沖田だけだ。』
そう言って席につく。
そして休み時間。
土方「おい。お前。ズル休みして遊んでたか?」
『はぁ?ズル休みぃ?んなことしてねぇよ。入院してたんだよ。入院』
神楽「またそんな嘘つくアルカ!そんな嘘ついてかまってもらおうなんておまってんじゃねーぞ!」
『んなこたぁ思ってねぇよ。ホントのことだからな』
新八「ホントのことってその厨二くさい包帯ですか!?とうとうあなたは中二病ですか!」
『黙れメガネ。これが中二だって?じゃあ見してやらァ』
そう言って私の右目の包帯を取る。
そこには縦に縫われ塞がった右目があった。
『なぁ。これでわかったろ。俺は中二でも心配されるために包帯巻いたんじゃねぇ。失明したから巻いてんだよ。』
みんなは静まった。
『また子。包帯巻いてくれない?』
また子「いいっすよ」
また子は器用に包帯を巻いてくれた。