第4章 嫉妬のための無実の犠牲 〜風間千景〜
天霧さんに担がれながら私は、外に出ることにした
「天霧さん、どうして風間さんは私を連れ去ったのでしょうか…私は、鬼の血筋でもないですし…」
天霧さんはフゥとため息をついた
「あなたは、なにも分かっていませんね。風間はあなたに惚れたんですよ」
風間さんが私に……?ほ、ほ、惚れた……!????
「えっ!!??」
顔が熱くなっていくのが分かる
「ですが、あなたに対する好意がいきすぎてしまったようです」
あっ……だから監禁なんか……
本当は、優しい人なのにな……