第6章 有終の美を貴女に 6
「......それで終わり?」
私の独白を、彼女はそう遮った
「それだけ?」
何度も、そう聞いてくる
「...はい。やっぱり私は死ぬべきなんです。誰にも迷惑をかけないように。生きていたって迷惑しか」
「そんな事ない」
彼女の双眸が、私の目を見つめた
強く、私には眩しすぎるほどの光が、目に入ってくる
「だって
貴女は私に恋を教えてくれた
感情を教えてくれた
愛することを教えてくれた
...それ以上に、私が貴女に生きていてほしいのよ」
艶のある髪を揺らし、微笑みを浮かべそう言う
何故だかその姿は
酷く、《あの人》に似ていた