第5章 有終の美を貴女に 5
カフェに着くと、雅は早速店員に話しかけ、席へと移動した。勿論、私の腕を引いたまま、だ。
「...あの、そろそろ痛いんですけど。」
「あっ、ああ、ごめんなさい。」
思っていたよりあっさり手を離してくれた。掴まれていたところを擦りながら、席に座る。
「あっ、貴女は何にするの?」
「...じゃあ、これで。」
そう言って私が指さしたのは、パンケーキだった。甘いものならなんでも好きなのだが、今日はなんだか甘い物を体が欲しているようだ。...恐らく、ストレスだろう。
「じゃあ私は...これにしようかしら。」
そう言って彼女が指したのは、ベリーの乗ったパフェだった。写真で見ることもあってか、豪華に見える。
「じゃあ、店員さん呼ぶわ。」
そう言って近くの店員を呼ぼうと、雅はあたりを見回した。