• テキストサイズ

有終の美を貴女に 【百合】

第5章 有終の美を貴女に 5


鍵を職員室に返し、正門へと向かう。
少し早めに歩いているつもりなのに、雅はさも当たり前のように横を歩いていた。

「あ、そうだ!新しく出来たカフェでも寄らない?まだ行ったことないからなぁ行ってみたいんだけど...」

「お断りします。...大体、私じゃなくても、いいでしょう?」

そう嫌味のように返すと、突然後ろに強く引っ張られた。

「貴女が良いの。」

雅に掴まれた腕が痛い。少し力が強い彼女の手は、少し震えていた。

「...何で。」

私はその理由を知っていた。
知っていながらも、試すように聞いてしまった。



「大好きだからに決まってるじゃない。」


そう言って微笑んだ雅は、記憶の中の彼女に、酷く似ていた。
/ 34ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp