第21章 決勝リーグ準々決勝〜海常VS桐皇〜
黄瀬君は全く同じ動きで点を取り返した
同じ動きで点を取り合う
殴りあいというより取っ組み合いだ
けど黄瀬君はたぶん……足に負荷がかかってる
黄瀬君が放ったボールはコロコロとリングの上を転がり入った
得点は98対106
一瞬も気が抜けない
しんどいだろうな……
ここまでやって流れが変わらない試合は始めてみた
多分中の選手はそうとう精神削られてる
多分一番きついのは海常さん
8点差と10点差を繰り返して差が縮まらないまま時間だけが過ぎていく
緊張の糸が切れた方が負ける
今吉さんから回ったボールは桜井君へ
けど桜井君は反応出来ずに落とした
そこへつかさず黄瀬君が取りに行った