第16章 インターハイ予選〜秀徳戦〜

『緑間君は無理なシュートを打ちません。あのジャンプがまだあるかもと思わせればシュートを打つ回数は減ります』

全員「なるほど」

だから、頑張れ！テツヤ君！

高尾「随分期待されてるみてーじゃん？けど……なんかしようってもさせねーけどな。逃げられねーぜ？俺のホーク・アイからは！」

リコ「どうするの？」

『あれは厳密には全く効かない訳じゃないです。高尾君のホーク・アイはコート全体が見えるほど視野が広いです。だから意識を他に逸らしてもテツヤ君を視野に捉え続ける……だから、テツヤ君にやってもらったのは、テツヤ君から意識を逸らす前に逆のミスディレクションをしてるんです。つまりテツヤ君に惹き付けるようにしたんです。止められても止められても、パスを出すように頼みました。高尾君の意識をテツヤ君に集中させるために。狭まった視野なら今度は逸らせられます！』