第12章 日常2
背を向けて歩き出す大我
『大我っ!』
私はいつの間にか呼び止めていた
大我「ん?」
『ありがとう!』
鍵を見せながらそう言うと大我はニッと笑い
大我「おう!また明日な」
そう言って帰っていった
『ありがとう…』
大我の姿が消えた後、私はもう一度言う
ガチャッと鍵を開けて中に入る
暗くて静かで冷たい
『ただいま』
小さく挨拶した後、自分の部屋に戻る
パチッと電気を付けて、ベッドに横になる
『疲れた…』
それでも大我がくれたカギを見ると嬉しくなる
再びありがとうと小さく呟いて目を閉じると、そのまま意識が無くなった