第40章 最終章
『征君…もう一つお話があります』
抱き締められたまま囁く凛
赤司「どうした?」
『はい』
見せられたのは…凛を雨月当主にするという内容
そして…
赤司「俺と…婚約を認める…?」
『はい。叔母さん達にも納得してもらえました。赤司君は嫌ですか?』
赤司「嫌じゃない。嫌なわけないだろう?」
みんなに愛され、裏切られ、消え入りそうだった少女が今、自分に微笑んでくれてる
『1年も待たせてしまってすみませんでした』
赤司「この俺を待たせたんだ。これからはもう離さないよ?」
凛が頷くと2人の影が静かに重なった