第10章 日常
ジワジワと溢れてきた涙
『っ~~…ひっ…く……』
好きで産まれてきた訳じゃない
助けて……
『っ……ふぅ……ふぇ……っ』
ベッドの中で泣いて痛みも感情も全て消えてしまえば良いのに
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泣いて泣いて涙が止まった頃
私は赤司君にメールをする
【今から行って良いですか?】
送ってすぐに電話が掛かってきた
『もしもし……』
赤司《もしもし?どうした、凛》
私は言葉に詰まった
なんて言えば良いか分からないから
『赤司君に会いたくなりました』
一番無難な答えを言う