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バスケと儚き少女

第36章 洛山高校VS秀徳高校


『あの技には欠点があります…左利きである緑間君のシュートに合わせるには左側からしかパスを入れられません…そして緑間君のシュートモーションはいつも同じです…つまり赤司君はエンペラー・アイを使わずにパスコースもタイミングも容易に分かります…多分目を使ったのはほんの一瞬…高尾君のパスより1歩早く、かつキャンセル出来ない瞬間に赤司君が動き出すためで、多分ダブルチームもわざと高尾君を抜かせた…赤司君との距離を縮める為に…』

大我「そんな…!」

凛の言葉に火神は驚く

高尾「(けど、俺は赤司の位置をホーク・アイで認識してた!1歩早く動いたくらいじゃ届かないはず!まさか!前半はわざとスピードを緩めていたのか!?真ちゃんもギリギリ気づかない範囲で!?)」

緑間「まさか布石は既に打たれていたとはな…」

赤司「想定は超えていたが、想像を超えていたわけではない。将棋でもバスケでも同じだ。いつも言っていただろう。相手に悟らせず先を見据えてこその布石だ」
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