第34章 ウィンターカップ〜陽泉VS誠凛〜
鉄平さんは1度目のリリースのタイミングで飛んだ
氷室「(そう来たか、だが、分かっているよ。それはフェイクだろ?)」
全員「え?」
氷室「(味方も掛かるような大した物だな。フツーならまず反応してしまうだろう。だがその分野は俺の専売特許。俺にフェイクは通じない!)」
福井「(読み勝った!このまま1度目のリリースで打てば間に合わねぇ!)」
岡村「(これで終わりじゃー!)」
その様子に私はクスリと小さく笑みを漏らす
木吉「分かってたよ。読み勝てない事は。だから負けることにした。2度目を止めようとして失敗する方で」
ミラージュシュートはその性質上、1度目のリリースは最高点に達する前にする必要がある
つまり、リリースポイントが低い1度目に限れば、高さが劣る選手でも届く