第34章 ウィンターカップ〜陽泉VS誠凛〜
そして…鞄から赤色のヘアゴムを取り出した
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ブザービーターが鳴り響いた
日向「何か揉めてたけど、大丈夫か?」
大我「いや、むしろ逆じゃないっスか?」
黒子「今までで一番…ヤバそうです」
コートに立った紫原君は髪を結んで真っ直ぐに誠凛を睨むように見つめている
伊月「確かにヤバそうだが…」
日向「(違う意味でこっちもだ。ゾーンは消耗も半端ない。最後まで持つか?)」
黒子「タイムアウト中見てましたけど、正直諦めたんじゃないかと思ってました」
テツヤ君の指摘に紫原君は頷く
紫原「うん。そうしようと思ったけど止めた。やっぱ捻り潰すわ。めんどくさくなりそうで嫌だけど、負けるのはもっと嫌なの」
それを聞いたテツヤ君は口を開く