第2章 シャイボーイ【御子柴美琴】
放課後、私が所属している演劇部の部室へ行くと、ある話で持ちきりだった。
部員1「私は〇〇君に渡すよー!」
部員2「私は…〇〇〇君かなぁ…。」
夏希「なんの話ー?」
部員2「あ、夏希ちゃん!夏希ちゃんは、バレンタイン誰に渡すー?」
あ、バレンタインか。そっか、もうそろそろバレンタインか。
夏希「みこりんだよー……ってあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!忘れてたぁぁぁぁ!え、待って、バレンタインまであと何日??」
部員1「忘れてたの?大変…!バレンタイン明日だよ!まだ大丈夫!」
夏希「明日か…。多分大丈夫…。」
みこりんの誕生日もバレンタインだ。
だから、私はチョコレートケーキと何かを渡そうと考えている。
てか、男子の好きなものってなんだろ…
部員1「あ、もう始まる!行こ!」
部員2「じゃあ、また後でね!夏希ちゃん!」
夏希「うん、また後でー!」
よし、鹿島君に聞こう。
鹿島君ならわかるはず…。
そう思って部員を出て体育館へと向かった。