第2章 シャイボーイ【御子柴美琴】
私の彼氏は、
すごくシャイだ。
でも、私は知らなかった。
ーー彼もちゃんと、男の子だったと言う事にーーーー。
夏希「みっこりーん!プリント持ってきたよぉーー!」
私は、G組のクラスのみこりんこと御子柴美琴の背中にダイブする。
美琴「うおっ!?…ビックリした。夏希か…。」
みこりんは私を抱き止めて呟く。
夏希「へへ、会いに来ちゃった!」
美琴「そ、そうか。サンキューな。」
みこりんは頬を赤らめてそっぽを向く。 可愛いなぁ…。
夏希「ハイ、文化祭のプリント!なんか問題点あったら言ってね!それじゃ!」
と言って千代ちゃんの待つA組に戻ろうとした。
美琴「ち、ちょっと待て!」
夏希「ん?どうしたのー?」
美琴「やっぱりお前は可愛いな。さすが俺のフィアンセだ。………じゃあな。」
とだけ言って去っていくみこりん。
後ろ姿から見える耳は、真っ赤になっていた。
夏希「へへ、ありがと、みこりん。」
私はそう呟いてA組に戻った。