第14章 ヴァンパイア【堀政行】
私は、その言葉が嬉しくてついニヤニヤしてしまう。
夏希「いいよ、いっぱい吸って?」
と言うと、堀ちゃんは辛そうな顔をした。
夏希「どした?」
堀「でも、俺は今から夏希の肌を傷つけるんだぞ…!?
怖くないのか?」
夏希「そんなの、怖くなんてない。むしろ逆かな!」
堀「…夏希」
夏希「だって、私堀ちゃんの役に立ててるんだもの!
すっごい幸せ!」
堀「…ホントお前好きだわ。」
堀ちゃんは、
「ごめんな」
と言うと、
私の肩に牙を立ててかぶりついた。
よほど我慢していたのだろうか、
長い時間血を吸われた。
しばらくすると、
堀ちゃんは私の肩から唇を離し、
私の唇にそっとキスをした。
夏希「…へへ、堀ちゃん大好き。」
堀「…俺もだよ。」