第10章 耳と尻尾【野崎梅太郎編】
すぐ終わらせて唇を離すつもりだったが、そうはいかなかった。
夏希「んん!?」
野崎君は、私の後頭部を掴んで、
離さなかった。
夏希「んんぁ…のざ、きくん…!」
野崎「可愛いにも程があるぞ、夏希。」
野崎君は、顔に合わない濃厚なキスをしてきた。
苦しくて口を少しだけ空ければ、
すぐに舌が入り込んできて、
私を逃がさなかった。
夏希「んん、はぁ、んむっ」
一息つく暇もなく激しいキスは続く。
これが、イチャイチャなのか…。
…にしては、過激な気がする…。
野崎「…考え事?」
ハッと気づいた時には遅かった。
野崎君は、私を押し倒して深いキスをしてきた。
さっきよりも相当激しく、息つく暇すら与えられなかった。
夏希「ん…ンッ」
私の唇から、どちらのかすら分からなくなった唾液が零れていった。
野崎「…夏希、大好き、愛してるから。」
その後、彼女に甘えまくった野崎君なのでした!
おしまい