第9章 耳と尻尾【堀政行編】
私の家のインターホンが鳴り、
足早にドアを開けると、
可愛らしい格好の堀ちゃんがいた。
堀「…よう。」
夏希「…えと、堀ちゃん、こういう趣味だったっけ」
堀ちゃんとは、小さい時からずっといる幼なじみ兼恋人だ。
堀「いや違う…。
これは本物だし、理由もある。」
堀ちゃんをまず部屋に連れていき、
そこから理由を聞いた。
夏希「はぁ、大変だねぇ。」
堀「だから、そのお題の紙をまだ見てねぇんだ。」
夏希「じゃあ、一緒に見よっか。」
堀ちゃんは頷いて、せーので紙を開いた。
『お題
猫化した人を彼女は撫でなさい。
そして、彼女は愛の言葉を言いなさい。』
堀「ーーーー!!」
堀ちゃんは顔を真っ赤にして俯いた。
夏希「………」
これ書いた人、
どんな人だろ。
てゆか、恥ずかしいの全部こっちな気がしますが。