第7章 乙女ゲー【御子柴実琴】
夏希「ハイ、野崎君、この背景できたよ!」
野崎「お、そうか。早いなぁ、仕事が。」
夏希「まぁ、千代ちゃんと同じ美術部だしね。」
私は、千代ちゃんに誘われてアシスタントを始めた。
千代ちゃんと私の他に、アシスタントさんはいるらしい。
夏希「あ、野崎君!ここの背景どうしようか…?」
野崎「うーん。まぁ、なんでもいいぞ
黒川に任せる」
夏希「えぇ!?」全部押し付けた!?
千代「夏希ちゃん夏希ちゃん、一緒に考えよ!」
さりげなく千代ちゃんがフォローしてくれた。
夏希「じゃあ、私ちょっとお茶貰うね…!」
野崎「あぁ、いいぞ」
野崎君の家だが、そんなの気にせずにいろいろ棚を漁った。
夏希「せっかくだから、千代ちゃんと野崎君の分も作ろう。」
コップを出そうとしたら、
何かが落ちた。
夏希「なんだこりゃ?」
落ちた物は、シールの様な物だった。
夏希「あ、これ、シークレットDaysのシールだ…。」
シークレットDaysとは、異次元の乙女ゲーである。
裏を見ると、「御子柴実琴」と書いてあった。
夏希「御子柴…って、御子柴君!?」
御子柴実琴君は、ロマ学で一二を争うイケメン。
そんな御子柴君が乙女ゲーを…?
これは聞くしかないか!