第1章 マンガのお手伝い【野崎梅太郎】
夏希「ふぃー、たくさん食べちゃったなぁー…、ごちそうさまでした!」
私はパンパンのお腹を撫でた。
野崎「うん、ごちそうさま。」
夏希「後片付け、私も手伝うよ!」
野崎「ありがとう。……って、あれ」
野崎君が近付いてくる。
夏希「どうしたの……っ!」
私の頬に柔らかい感触。
ざらざらとしたこの感覚は……!
ペロッ
夏希「のぉっ、野崎君!?舐めた!?」
野崎「え…だって、頬にご飯粒付いてたから…」
おろおろしている野崎君。
まさか無意識?
夏希「はぁー、ビックリしちゃった!ありがと、野崎君!」
野崎「うん、どういたしまして。」
あぁ、もう。好きだなぁ、野崎君…。
夏希「って、もう22時じゃん!そろそろ帰ろう!」
野崎「えっ…もう帰るのか…?」
少し寂しそうな表情をする野崎君。
夏希「だって、もう夜遅いし…。」
野崎「……じゃあ、泊まっていくか?」
夏希「ぇえ!?泊まる!?いいの!?」
野崎「うん。」
夏希「えと……、どうしよ…。」
私がおろおろしていると、
野崎君が急に私を抱き締めた。