第6章 酔った先輩【堀政行】
急に腕を引かれ、
おそるおそる後ろを振り向くと、
堀先輩がいた。
堀「遅いと思って来てみれば…。」
夏希「(わぁぁ怒ってる、堀先輩怒ってるぅぅぅ!)」
堀「くそ、夏希、早く帰るぞ。」
と、堀先輩は私の手を引っ張って、
足早に家に戻った。
夏希「いった……堀先輩…?」
堀「さっきのヤツ、誰だよ。」
夏希「あの人は、美紅…の彼氏の晶さんだよ…?」
ちょっと怖かったが、しっかり言えた。よし、自分。
堀「………え」
堀先輩まさかの愕然
夏希「えーと、堀先輩?」
堀「え、浮気とかじゃないよな…。」
夏希「当たり前じゃないですか。」
堀「…………」
すると堀先輩は、
耳まで真っ赤にして私をソファーに座らせた。