第17章 ずっと一緒にいようね【野崎真由】
部員「実は、俺ずっと黒川さんが好きで、是非付き合ってください!!」
なんと告白だった。 告白経験の無い私は軽くパニック。
夏希「えっと…」
ハッキリ断りたいのに、声が思うように出なかった。
部員「そもそも、中学の時からずっと好きで、もうたまらないんだ…。」
部員は、私の手を取って握りしめた。
部員「多分、君は真由を好きなんだろうけど…」
夏希「…なんで知って…!」
つい本音が零れた。
部員「ほら…
だから、記念に…」
そう言って、部員は私の顎を掴んで自分の顔を近づけた。
これから何が起こるかは、恋愛経験の浅い私でも理解できた
夏希「やだっ…やめて!」
必死の抵抗もむなしく、部員は顔を近づけてくる。
もう、ダメー…!!
涙を流して、ギュッと目を瞑る。
すると、後ろからグイッと引っ張られ、そのまま抱き上げられた。
夏希「えッ…!」
真由「大丈夫…?」
助けてくれたのは、真由だった。