第17章 ずっと一緒にいようね【野崎真由】
夏希「まゆくんまゆくん、大好きぃ」
真由「僕も、夏希ちゃん大好きぃ」
夏希「まゆくん、大きくなったら、結婚しよおねぇ」
真由「うん。結婚しよおねぇ。やくそく。」
この話は、私と幼なじみの真由が小さいときのお話。
小さいときは、誰だって"好き"や"結婚しよう"はよく出てくる。
でも、私はそんなこと無かった。
本当に、結婚しようと思っている。
ずっと一緒にいる向こうは、どうか知らないが…。
真由、今でも私は貴方が好きだよ。
夏希「真由~!おはよっ、学校行こ!」
私は、自分の部屋の窓を開け、向かい側の部屋に叫ぶ。
真由「なに…?今日学校だっけ。」
向こうから、気の抜けた返事が返ってきた。
夏希「今日始業式だよ~?
ほら、行こ!」
この朝が、私の当たり前だ。
寝ぼけた真由を起こして学校に行くー…
真由「夏希…起こして。」
夏希「え、仕方無いなぁ。」
と言って、自分の部屋の窓から向かい側の窓にジャンプする。
バランスを崩し、窓から体を入れた瞬間倒れそうになった。
ーーーーーヤバい、転ぶ。
これから来る痛みに耐えようと目を瞑るが、
痛みなどやって来なかった。