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月刊少女野崎君の短編集!

第16章 貴方が幸せになるなら【野崎梅太郎】


10年後、私の家のポストに、招待状が入っていた。

それは、千代先輩と野崎先輩の結婚式の招待状だった。


私は、その場で少し涙ぐんだ。

その後、行くか行かないか相当悩んだ末、決意をした。





御子柴「………いいのか?夏希。」


夏希「……ハイ。」

何も変わっていない、私達。


あの時の様に御子柴先輩は私を撫でてくれた。


御子柴先輩、もう私を泣かせたいのですか。



結婚式が始まり、
二人の幸せそうな笑顔を何回見ただろう。
心は痛かったが、
涙は決して流さなかった。


そして、友人の手紙の朗読する時間が来た。

御子柴先輩が終わり、次は私だった。


夏希「千代先輩、野崎先輩、ご結婚、おめでとうございます。
(野崎先輩、ずっとすきでした。)
私は、お二人が結婚すると聞いて、すごく嬉しかったです。
(でも、貴方は千代先輩を好きになる。)
お二人とも、すごく幸せそうな笑顔ですね。
(ちょっとでも、振り向いて欲しかった)
末長く、お幸せに
(でも、それも叶わない。)
私は、今すごく幸せです。
(だから、私はこの恋を諦めます。)
そして、私は
(その代わり、私は)野崎先輩と千代先輩の幸せを心から祈っています
(貴方の幸せを心から祈っています。)」





貴方が幸せになるなら。

私はこの恋を諦めます。

そして私は、










自分の幸せよりも、貴方の幸せを心から祈っています。








おしまい
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