第13章 質問の答えときまり
そんなことを考えていて、なんやかんやで二週間経った。
晋助に関する情報は今だゼロに等しく、私の正体など、もうほとんどどうでもよくなっていた。
ていうか・・・・・・
どうでもよくなるくらい忙しいんッスよォォォォ!!!
あれから私は参謀となった。正確にいえば、勝手に参謀にさせられた。
新しい隊服はそりゃあもう格好いいのなんの!!まあ、着難いけど・・・・・。
でもそれよりも、もう仕事が多すぎる!!
巡回の回数は今までとは変わらないが、書類仕事と、とにかく人付き合いが多いのだ。
書類仕事に関しては、春雨で嫌というほどしているから問題ないのだが・・・・
人付き合いのほうはとにかく疲れる。
女の人が相手ならまだ話は別だが、男の人・・・・しかも幕府の官僚となると厄介この上ない。
接待に駆り出されることも多いし、もちろん宴会や話し合いの場ではお酌をしなければならない。
幕府の官僚と言えば、能無しのくせに口とプライドだけは一丁前で、とにかく手癖が悪い。
暇さえあれば・・・・いや、暇がなくとも体を触ろうとしてくる。邪見に扱えないものだから、なんとか立ち回るが、ぶっちゃけ気持ち悪い。
それでも真選組の地位向上と汚名返上のために頑張っております!!
今日は副長、局長、私の三人と、幕府のお偉いさんとの会議だ。
会議とはいうものの、ただのご機嫌取り。
私は着物を着て、お酌をし、近藤さんたちが話を進めていくのだ。
私が参謀になってからこのように三人揃うことは初めてだった。
話は円満に進んでいく、しかし相手の男はかなり手癖が悪い。
酔いが回るにつれてどんどんエスカレートしていく。
私は笑顔を崩さずにお酌に努める。だが、私が何も言わないのをいいことに調子に乗って太ももをまさぐる。
いい加減にしろよ!!このクソ野郎がァァァ!!
と、心の中でツッコミまくる。