第3章 自分を見つめ直す時は人に聞け
土「大丈夫なのか?」
トシは煙草に火をつけながらそう言う。
『何が?』
土「体だよ。いきなりぶっ倒れるから心配したんだぞ?」
トシはふぅっと煙を吐き出した。
『大丈夫。ただの精神的ストレス』
土「なんでわかんだよ?」
『昔の事、思い出しただけ』
眼をそらしながら、そう言う。トシは煙草を揉み消すと、私を抱き寄せる。
土「何があったのかは知らねェ。でもな、一人で抱え込むな。何かあれば、いつでも相談にのってやる」
『・・・・相談だけ?もし、ストーカーにあってるって言っても?』
土「その場合は捕まえてやる」
『トシならするよね・・・・・・』
私はトシの胸に顔を擦り付ける。
今日は非番なのか、黒い流しを着ている。
土「猫みてェだな・・・・・・」
『大好き・・・・・・・トシ』
土「ああ・・・・・・知ってる」
『トシは?』
私はそのままの体勢で顔を見上げた。
『私のこと・・・・・・好き?』
土「は!?」
私の一言で顔を赤く染め上げた。
『・・・・行動にはすぐ出すくせに・・・・・言葉には出さないのよね・・・・・・』
土「悪かったな」
『別にいいよ。もう慣れた』
私はそのままトシの腰に腕をまわした。
『もしね・・・・・私が銀時に殺されても・・・・・銀時のこと・・・・・責めないでね?』
土「・・・・・は?どういうことだ、それ」
『その時は、私が変わってしまった時だから』
トシは私の肩に顔をうずめた。
土「・・・・変えさせねェよ。俺が絶対お前の名前・・・・呼び続ける」
『その低い声で?』
土「ああ」
それなら・・・・・大丈夫かもしれない。
私はトシの唇にそっと自分の唇を重ねた。
土「瑠維・・・・・」
『ん?』
土「愛してる」
『ぶふっ!!ちょ・・・・待って・・・・・笑いが止まんない・・・・・アハハハハハ・・・・・』
土「お前ふざけんなよ!!言えっていったのはお前・・・・」
『そ~ごォォォ!!トシが・・・・ふ・・・腹筋がつるゥゥ・・・・』
土「やめろォォォォォ!!」
その後、総悟が私の話を聞いて、二人で笑い転げました。