第18章 久しぶり~
『そろそろ戻ってくれない?』
夜八時。いい加減しびれをきかせた私がそう切り出した。
それにトッシーは微妙そうな顔をする。
『なに?まだしたいことでもある?』
ト「・・・キスが・・・」
『・・・え』
ト「ダメでござるか?」
しょげたようにそう言いながら、上目づかいをしてくるトッシー。
うわぁ・・・可愛い・・・
『・・・いいよ。ただし、したら戻ってくれる?』
ト「も・・・もちろんでござる!!」
うざいな・・・このテンション・・・
目を閉じると、鼻息の荒いトッシーが近づいてくるのがわかった。
気持ち悪っ!
押し当てられた唇。な~んか・・・違うなぁ・・・
いや、同一人物なんだけども・・・違う。
そんなことを冷静に考えていると、いきなり生暖かいものが入ってくる。
『んっ・・・ぁ・・・』
暴れまわるトッシーの舌。乱暴に攻めてくる。
その瞬間、世界が反転した。
『ぇっ・・・?』
首筋に吸い付かれる。そんなトッシーの顔を押した。
『ちょっ・・・キスだけだって言ったでしょ!』
ト「む・・・無理でござる!こんな・・・」
『やめろっつってんだろ・・・この変態ィィィ!!』
トッシーの腹に膝を入れる。そのままトッシーは私の上に覆いかぶさった。
『え・・・?ちょっと?・・・ごめんね?・・・うっそ・・・』
ゆさゆさと上に乗っている物体を揺らすが、反応なし。
『起きてよ!トッシー!!』
するとその言葉にピクリと反応を示した。
その後に聞こえてきたのは絶望的な声で・・・
土「あ?瑠維?・・・なんでこんな態勢になってんだ?」
なんでこのタイミングかな~
『トッシーが出てきたの!覚えてない?』
土「覚えてねーな。あ~・・・いや、覚えてねぇ」
『あっそ・・・ならどいて。重い』
ぐいぐいとたくましい胸板を押すと、トシは私の腕を畳に縫い付けた。
『・・・まさか・・・ねぇ?』
土「ああ、そのまさかだ」
厭らしい笑みをしたトシの顔が迫ってくる。
くっそ・・・トッシーめぇぇぇぇぇ!!
次出てきたらぼこぼこにしてやるからなぁぁぁぁ!!
そう心に誓った夜でした。