第27章 小さな太陽と大きな背中
田「ウチは野球部かっ!!」
『じゃ、じゃあ!王様来ーい!殺人サーブ来ーい!どんと来~い!』
澤「コラコラ、そんなに煽るなって···」
影「城戸テメェ!ぜってー泣かす!マジ泣かすボケェ!!」
こんな事で泣かすとか言う影山の方が小学生じゃん···
でも。
『大地さん、みなさんもちょっと』
こっそり澤村先輩達を呼び、作戦を立てる。
『今ので必ず影山は私狙いで打ってきます。なので······』
澤「え?あ、それは構わないけど···上手くいくかな···」
『失敗したら、それは···大地さんも、そこまで?かと』
澤「それは···責任重大だな、俺は」
縁「アハハ···じゃあ、成功したら俺達の中で動けるヤツがって事で。狙い所はあそこら辺しかないね」
『ですね』
ニコリと笑って返事を返すと、縁下先輩がなかなかの策士だね···と苦い顔を見せた。
要は···こっち側がボールを落とさなければいい。
ただ、それだけの事。
その事が、どれだけ続けられるかが問題ではあるのだけど。
メンバーをみても、この中では私が1番···危ない。
でも、負けたくない。
更に影山を煽ってこっちに目を向けさせる。
澤村先輩も、申し訳ないけどちょびっとだけ挑発した。
後は私が···失敗しない様に気を張るだけ。
清「じゃ、そろそろいい?」
みんなで頷くのを見て、清水先輩がホイッスルを鳴らした。
それを合図に、影山がサーブを打つ体制に入る。
来る···
『大地さん!!』
澤「オッケー!」
田「ぬァっ?!お嬢キタネェ!!」
作戦通りに私と場所を入れ替わり、澤村先輩がそれを確実に拾う。
あの3対3の試合の時に影山のサーブを拾った時と同じように、勢いを殺しながら澤村先輩がボールを上げてくれる。
次は私の仕事!!
ここはやっぱり···
『縁下先輩!』
これも影山から前に教わった通りの高さにトスを上げて···縁下先輩がキレイに日向君に向けてスパイクを打った。
日「うわっ!」
ボールは日向君の腕を弾けてコートの外へと飛んで行く。
やった!!···えっ?!
西「落とすか!!」
敏感に反応した西谷先輩が床ギリギリの所でボールを拾う。
···そう簡単には行かないか。
ボールはどっちのセッターに?!
菅原先輩?!それとも影山?!