第26章 交差する想い
岩ちゃん?
ホントに・・・それだけ?
ホントに、ただの後輩だと・・・思ってる?
「岩ちゃん・・・岩ちゃんの用事って、どこに行ってたの・・・?」
ざわめく心を押し殺して、岩ちゃんの顔を見る。
岩「お前には、関係ない」
「紡ちゃんの・・・病院、とか?」
オレの言葉に、岩ちゃんの眉がピクリと反応する。
・・・ビンゴ、かよ。
岩「さぁな。どこだっていいだろ」
黒い・・・何かが胸の中を埋め尽くしていく。
紡のところで、何があった?
何を話した?
香りが移るほどの距離で、何が起きた?
答えてよ・・・岩ちゃん・・・
岩「そろそろいい時間だな。おい、帰るぞ。俺はこれから、もう1件・・・用事があるから」
「ちょっと岩ちゃん、まだ話終わってないよ!」
岩ちゃんの言葉で、みんなが帰り支度を始める。
花「割り勘な~」
伝票を見ながら、マッキーが1人ずつの代金を計算し始める。
岩「あ、金田一のは俺が出してやる」
金「マジっすか岩泉さん!アザッス!!」
岩「俺がいない間にコイツらに散々、付き合わされてたんだろ?ご褒美だ。花巻、俺と金田一の分だ」
花「オッケー。じゃ、金額まとまったし?及川支払いして来いや」
何でオレ?!
マッキーがそのまま行けばイイじゃん?!
オレはまだ岩ちゃんと話したいことが!
伝票とお金を無理やり握らされ、背中を押される。
ぞろぞろと店を出て行くみんなの後ろ姿を見ながら、オレはレジで並んでいた。