第32章 不協和音
『大地さんは、きっと私の事なんて別に』
清「そうでもないわよ?···ほら見て?あからさまにソワソワしてる。まるで菅原みたい」
ソワソワしてるイコールが菅原先輩って言うのもどうなんだろとは思うけど。
清水先輩に言われるようにコートの方を見れば、妙なタイミングで目が合ってしまって慌てて逸らされた。
『清水先輩の思い過ごしですよ···とりあえずは今日の放課後から道宮先輩のところでいろいろとお世話になるので、清水先輩にはご迷惑をおかけすると思いますが···』
清「大丈夫。いざ手が足りなくなったら澤村も菅原も、それに東峰も使うから。城戸さんは気にしないで道宮さんのお手伝いしてあげて?」
いや、清水先輩。
手が足りなくて3年生を使うとか言われたら、きになりますから。
···女バレの方に行く前に、出来るだけの事は用意してからにしよう。
清「さて、と。朝練でも給水タイムあるから配りましょう?」
はた、と気が付けばいつの間にかにワンドリンク休憩になっていてコートの中からみんなが動き出していた。
『私も手伝います!』
清水先輩からスクイズボトルの入ったカゴを受け取って1人ずつに素早く配りだす。
こっちのカゴ···3年生組のじゃなくて良かった。
そんな事を考えながら手渡して歩く。
『はい、影山と日向君。それから月島君達も』
影「お前、いいのか?」
『何が?』
影「何が?じゃねぇし···ホントは何を聞かれてんのか、自分でも分かってんだろ」
『···分かってるよ、それくらい。相談して、ちゃんと考えて出した結論だから』
影「相談?桜太さん達にか?」
あ、そうだった。
影山にはその辺のことは話してなかったんだった。
『えっと···矢巾さん、かな?偶然会って』
影「矢巾?誰それ」
···ウソでしょ?
『青城の、この前練習試合した時の···セッターの人、でしょうかね···』
影「···はぁっ?!なんでそんなヤツに相談とかしてんだよお前は!めちゃくちゃ敵チームだろ!何考えてんだよ!」
『だって···』
他にいなかったし、矢巾さんとだって偶然だし。
っていうか私なんで影山に怒られてんだろ?!
山「城戸さん大丈夫?!多分、影山はその人にヤキモチ妬いてんだよ!うん!きっとそう!」
影「あぁっ?!そんなんじゃねーよ!!」
山「ひぃっっっ!」
