第5章 抜き打ちテスト
<清玲side>
「清玲君、ここが図書室だよ~」
「結構、本沢山あるんだって!」
約束通り、数人の女の子に囲まれて
校内を案内してもらっている。
うん!可愛い!いい匂い!
『へぇ~結構立派な図書室だね、
今度、みんなで勉強会とかしよっか』ニコッ
女の子と話すときは自然に笑顔が溢れてしまい、
その度に、女の子たちも「きゃあきゃあ」言ってくれる。
・・・最高だ・・・
「じゃあ、これで校内は全部見れたよ」
「清玲君、このあとどうする?」
「時間あったら、途中まで一緒に帰らない?」
話しながら校内を案内してもらっていたので、
2時間近くが経っていた。
『案内ありがとう、凄く楽しかったよ
うん、今日は何もないから
みんなで帰ろうか』
『じゃあ、鞄持ってくるね』
そう言って女の子たちは下駄箱で待っててもらい、
1人で教室に戻った。
ん?誰か教室にいる。
教室には、担任の渡辺先生と
先生の前に後姿の女の子が立っている。
あ、そうか歴史の追試があったんだっけ?
知ってる女の子だったら、声かけて帰ろ~
そんなことを思って扉に手をかけようとした時、
先「・・・ん?どうかしたか?」
「・・・あの・・・先生・・・」
ん?
「・・・先生って・・・その・・・」
・・・これは、扉を開けない方がいいやつか?
そう、俺の勘が言っている。
少し様子を見るよう・・・
先「・・・?なんか変なこと言ったか?」
「あ、・・・いや・・・違くて・・・
その・・・聞きたいことがあって・・・」
先「なんだ?」
「・・・その・・・」
はは~ん・・・
これは、あれですね?
告白☆ってやつですね?
しかも、禁断の愛・・・
いいね、青春だね!
にしても、俺を差し置いて、
あのぼーっとした担任にとはもの好きだな~
そんなことを思っていると、
「あ!あのっ!」
大きな声が教室から聞こえてきた。
お!とうとうか?
女の子が次の言葉を発しようとしたとき、