第3章 私たちの秘密
凛「あら、加奈子さん、こんにちはー」
凜華さんが挨拶してきた。
あ、やば・・・こいつに頭がいっぱいで
挨拶してなかった・・・
セ「え、っちょ、姉さんこの人知ってるの?」
あ、やば・・・バレる・・・
家のことが・・・
り、凜華さん!!!
待って!!!
言わないで!!!!
間違えて入ってきちゃった女子高生って設定にする!!!
待ってえええええ
と、心で叫んでもみたが・・・
凛「・・・知ってるも何も・・・
このパーティーを主催している桜井総合病院の娘さんよ?」
あはは・・・
終わったぁ・・・
泣いてもいいですか・・・
1年生から誰にもばれないように本当に頑張ってきたのに・・・
1人で乗ったこともなかった電車で通学し始めて・・・
家のこともすごく頑張ってるのに~・・・
か、神様・・・
どんな仕打ちですか・・・
セ「はあ!?」
ははは・・・、
まあそういう反応ですよね・・・
『・・・あ、あの・・・
凜華さんこの方は・・・もしかして・・・』
まあ、こちらも一応、確認してみる。
凛「ああ、私の弟よ。
てか、あんた女の子に挨拶してないなんて失礼じゃない!」
ああああ、やっぱり・・・
・・・このナルシスト男・・・
あの製薬会社の息子?
あー・・・、そう言えば・・・
昨日の夜みてた来場者リストの中に
製薬会社の末っ子の息子が来るとか来ないとか
書いてあったような・・・なかったような・・・
・・・で、でも、写真なかったし!
そんな覚えなくていいかな!って思って・・・
名前も調べてなかった・・・
セ「え、あ、・・・ああ
えっと・・・結城清玲です。」
・・・あ、はい、
存じております・・・
『え、あ、いえ・・・私もご挨拶がまだでした・・・
桜井加奈子です・・・』
ああああああ・・・
終わった・・・