第6章 クリーニング屋さん

最近はバラエティーに結構呼んでもらえて、

今度ドラマにも

出させてもらえることになった。





演技なんてしたことないから

かなり不安。




主演は高橋一生さんで

ヒロインがミムラさん。


私は高橋さんの仕事先の

デザイン会社の新米デザイナーで

ミムラさんの恋敵役。




まあ、年相応の役で安心はあるけど、


撮影のことはとにかく不安！





セリフなんて覚えたことないし…


バラエティーの台本とは全く違う。




台本は常に持ち歩き、


色んなところで読み込んだ。





おと「先生が、お母さんすごいね！

昨日もテレビ出てたね！って言ってた！」



「先生が褒めてくれたんだ！

やったーい！お母さん有名人だね。」



おと「うん！」



幸い保育園なので

お母さん同士であまり話さないし、


私は人付き合いが苦手なので


ママ友というものがいない。



子供にとっては良くないことって

わかってるけど…




同級生は

テレビに出ることによって

連絡をくれたり、

応援してくれてたりしてるみたい。



子供生まれてから、

疎遠になってしまっているなぁ。






不自然に人を避けるような

生活を送っていた。




今度同窓会、参加してみようかな。