第2章 1週間の約束で。
チャイムが鳴り、
2人で家を出る。
大野「大変なこともあるだろうけど、
一つ一つ覚えていけばいいからね。」
小島さんが来ると一気にスイッチが入り、
さっきのオドオドした感じは無くなった。
すごいな…
撮影のあるAスタジオに入ると
芸能人の方がいっぱい。
うあー。
大野「じゃあ、また後で!」
「頑張ってください!」
小島「さん、こっち。」
「はい。」
私は小島さんの後をついて、
最初は関係者の皆さんに挨拶をしに行った。
スタッフ「女優さんかと思いましたよ!
いや、綺麗な人なんでね!」
「いえ!そんな!…ありがとうございます。
よろしくお願いします。」
一通り挨拶を終え、
セットを見ていると、
スタッフ「大野さん入られます!」
大野「よろしくお願いします。」
拍手が起こり、私も慌てて拍手する。
うわー。俳優の顔だ。
スーツに身を包み、
キリッとした大野さんが見えた。
監督と話をする姿も真剣そのもの。