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大野くんの秘密ごと…

第9章 大野くんの頭の中




春奈「…大野さん。」


ドアの後ろから顔を出して、

ちゃんの肩を後ろに引く春奈ちゃん。



春奈「部外者がすみません。

でも、2人の気持ち、考えてください。


2人とも大野さんのこと大事。

大切。だからわかってほしいと思っています。



ちゃんも櫻井さんも、

大野さんのこと大好きですよ。」





春奈ちゃんの顔は凛々しかった。



でもそれじゃダメなんだ。



俺は…俺は…。



一度は止まった涙が


また溢れてきた…。




「翔くんがいなければ…。

あいつがっ…!いなければっ…!!」






「大野さんっ!!それは違うっ!」




いつしか走り出した体。



階段を一気に降り、

マンション前に停めた車に乗り込む。




その後ろを走るちゃん。



この子を俺だけのものにしたい。





「大野さん!!!」



記者「おいっ!出てきたぞっ!!」



記者「あれ大野智じゃ!?


おいおい、三角関係か!?」




カシャカシャ!カシャカシャ!!



俺は周りなど気にせず、

車を発進させた。



ちゃんは瞬く間に

記者に囲まれた。





今のうちに…





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