第9章 大野くんの頭の中
A「あれー?さっきまで
そこにいたんだけど…。
トイレかな?」
「そう、ですか!」
監督にも挨拶をして、
顔なじみの人と話をする。
「翔く…櫻井さん!っ?」
ドキッ
やっと会えた。
「お疲れ様です!
差し入れ持って来たんで、
よかったらどうぞ?」
「ありがと、ご、ざいます。」
「ははっ!でも今日はほんとに
寒いねー。風邪ひいてない?」
なんでこんな薄着なんだよ…
「すみません!何か羽織るものを
ちゃんに…!」
スタッフ「ダウンどうぞっ!」
「ありがとうございます!」
「いえいえ。」
差し入れに持って行ったたい焼きは
結構好評でした!
「もう寒くない?唇紫だったから
焦ったよ!」
顔を覗き込むと、
明らかに逸らされた!!
「あの、大丈夫ですから…
台本、確認するので…!」
そう言ってマネージャーさんのところに
行ってしまった。
うーん、近づく口実が思い浮かばない…。
撮影が再開され、
見学という事でには
嫌な顔されたけど撮影を見れた。